ルイジ・コメンチーニ監督、素敵な作品を残してくださってありがとうございました。
私は生涯、好きな監督の一人としてコメンチーニの名を挙げていきたいと思います。
コメンチーニといえば「ブーべの恋人」が日本では有名なのでしょうか?
父の部屋にあるレコードで昔名前を見た記憶があります。
しかし、私がコメンチーニ作品に触れた最初の映画は
65年の「天使の詩」でした。
「天使の詩」という映画にはとても思い入れがあります。
高校一年生の夏(ちょうど宿題を消化する時期)の図書館。
勉強しようといったのに、その時なぜか映画が見たくなって、
図書館のDVDを手に取りました。
それまで図書館で映画なんて見たことないし、しかも当時全然古い映画を知らなかったので
タイトルだけで決めたんですが・・・
その後の映画の好みそのものを変えた作品といっても過言ではない!
内容はざっとこのような感じです。
~愛する妻を亡くし、息子たちと正面から付き合わなくてはならなくなった不器用な父親。
母を亡くした兄弟。無邪気な弟は母が亡くなったことが判らず、
すべてを知っている兄アンドレアは父にとってよい息子であろうとし、弟にとっては優しい兄であろうとする。
しかし子供の心をなかなか理解できない父はアンドレアとの間に確執を作ってしまい、
アンドレアは精神的に追い詰められていく。
というのが簡単な内容だと思うのですが、間違いあったらすみません。
間違いないのは、サイドにティッシュがなければ見れないということです。
見たのは4年前ですが今思い出しても泣きそうになります。
ちょうど自分の状況と重なる部分もあり、長子ゆえの苦しみもあり、
どうして監督は子供の心がこんなにもわかるのだろうと思ったものでした。
父親は
「弟はまだ小さいし、ショックを与えちゃいけないから本当のことは言わないでいたほうがいい。
兄は強いんだから母の死とむきあえるだろう」
とまず兄弟に対する認識を間違えていました。
そもそもどっちもまちがってる。
子供に知らせる義務はあります。だって親の死です。
でも、しっかり死とむきあえる子供なんていないんです。
このアンドレアは父の前で大人であって、弟の前でより兄であろうと努力していたわけです。
でもやっぱり子供なわけで、寂しくてつらくて、人知れず涙を流すこともあります。
”子供としてのアンドレア”を支えていたのが母だったわけですから、その存在が亡くなった悲しみって計れないでしょう。
…アンドレアー!!
全国の父親の皆さん、子供と正面きって避けずに接してください。
思い出しただけで涙が出てくる…
ラスト…
彼は本当に天使だった…
そんなわけで、私はこの作品を境に、単館系映画を見始めました。
その後みた作品の中でもダントツに心に残ってます。
これからもたくさんいろんな映画に触れて行きたいですが、
素敵な映画の数々と引き合わせてくれるきっかけになった本作にはとても感謝しています。
コメンチーニ監督、ありがとう!